遅くなりましたが、５月はVerdon渓谷へ行っていました。

ここはヨーロッパ最大の渓谷で、かなり古くからクライミングが行われていたエリアです。

なんと言ってもここの魅力はそのスケールの大きさで、２００ｍ～３００ｍにスッパリ切れ落ちた石灰岩の渓谷はとても美しく、でもクライマーにはかなり威圧的です。アプローチは崖の上から谷底へ懸垂下降数ピッチで取り付くものが多く、登り返していく形です。基本的には降りて、登ってこれなければ帰れません。(敗退が不可能ではないですが、相当苦労します。)

しかし、ここに来るフリークライマーは、他のエリアでは当たり前に見かけるようになってしまった、長いクリップ棒を誰一人持っていませんでした。怖いルートも多々ありますが…、勇気を持って空身で降りて、自分の力で登りきる。それができるか不安な人はガイドを雇っていました。これは、とても良い事だと思います。

Verdonでのクライミングは、フリーでも冒険的要素が強く、面倒な事も多いですが、単なるスポーツにとどまらない魅力があります。

やり残した課題もあり、また行きたい、とても良いエリアです。

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